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セミナーのご案内

人材育成事業

専門性の高いセラピスト(心のケアの専門家)育成のためさまざまな研修、セミナーを行っています。

大きく分けて下の3つのコースがあります。

  1. 参加者100名の通年6回の「臨床セミナー」
  2. より専門性を追求する少人数制(5-15名)の「研修プログラム」
  3. 1回毎に目的をもち独立して行う「ワークショップ
     

1.臨床セミナー(京都精神分析臨床セミナー)

精鋭の講師をお迎えします。前半(13:00-15:00)講義、後半(15:15-17:30)事例検討という形式で京都or四条烏丸駅前の会場(予定)にて、年6回行います。2011年から2012年スケジュール

1.基礎概念を学ぶ/見直す

第1回 2011年11月3日(木・祝) 「解釈について」    菊地 孝則 先生

時間:13 時-15時(講義)  15時15分-17時30分(事例検討)

 症状、夢、錯誤を含む行為・行動は、ある心的な意味を帯びながらも、意味それ自体は無意識に留まっていることをフロイトは見出しました。この無意識的意味を分析家が読み解き、患者自らが意識化することに向けて言語的に伝えることが解釈と呼ばれる行為です。それが「uncovering覆いをはがす」というようにしばしば侵襲的な介入と見なされるのは、その心的内容が苦痛を伴うが故に意識化を拒んでおり、また意識化に伴ってそれまでの安定した防衛が揺らぎ、心的な危機がもたらされると懸念されるからでしょう。しかし解釈をuncoveringと形容することは私の臨床的実感からは距離があります。むしろ私はそれをcontaining包み込む(日本語にすると「覆いをはがす」とは対極的になりますが)と呼ぶことを好みます。なぜなのか。それを考えることを通して解釈の本質に少しでも迫ることができればと思っています。

第2回 2012年1月9日(月・祝)   「ビオンの概念 その3  考えることと思考の生成:グリッド」 松木 邦裕 先生

時間:13 時-15時(講義)  15時15分-17時30分(事例検討) 

 ビオンは、人間の体験の本質は情緒であるが、私たちが真に生きることをなすには、その情緒を思考化して考えることが不可欠であると考えました。認識論といわれるこの見解は、精神分析臨床から得られた人間理解です。すなわち、精神分析臨床で私たちは何をするのかという問いへのひとつの答えです。思考と考えることを私たちの臨床に則して解説します。

第3回 2012年3月11日(日) 「子どもの精神分析:被虐待児との心理療法における転移・逆転移」 鵜飼 奈津子 先生 ・ 齋藤 久美子 先生(指定討論者)

時間:13 時-15時(講義)  15時15分-17時30分(事例検討)

<鵜飼先生> 日本で子どもの虐待が現在ほど世間の注目を浴びるようになる以前の90年代前半から、虐待を受けた子どもの臨床に携わるようになり、2000年代の英国では逆転移と格闘しながら虐待を受けた子どもの精神分析的心理療法に取り組んできました。そして近年の臨床では、過去に虐待を受けた経験をもつ青年期のクライエントに出会うことが多くなりました。また、スーパーヴィジョンや研修会などを通じて、虐待を受けたために児童養護施設等で生活をする子どもたちに間接的に出会う機会も少なくありません。今回は、そのような私自身の個人的な体験をベースに、精神分析的心理療法における転移と逆転について、特に被虐待児との関係に焦点を当てて検討したいと思います。

<齋藤先生(指定討論者)> 子どもとの間の転移関係は、A.フロイトとM.クラインとの古典的論争でも知られる通り、心理療法における、いわば古くて新しい重要な検討課題です。今回は被虐待児という、外傷的個人史が際立つ対象児との間の、転移-逆転移関係、そこでの深刻な臨床的現実が提示されると思われますので、具体的に学び直すことが多いことと期待されます。

第4回 2012年4月15日(日) 「学校教育と精神分析-コンテインメントの作用」 鈴木 誠 先生

時間:13 時-15時(講義)  15時15分-17時30分(事例検討)

 ビオンが発展させた精神分析のアイデアには、学校教育への支援に応用できる概念がたくさんあります。集団心性の概念である基底的想定だけでなく、投影同一化や逆転移、コンテインメント、妄想・分裂ポジション(P/S)や抑うつポジション(D)、思考の成長(P/S⇔D)、羨望などの概念も、学校のさまざまな集団現象(学級崩壊や荒れる学校、機能低下した教職員集団)の理解に役立ちます。また認識愛本能や「はじまり、終わり、移行期」の研究は、低学力や不登校、いじめや非行などの現象に新たな観点を提示します。 乳児観察の方法を応用して学校の集団を観察しコンテインすることは、学校教育への強力な支援となりえます。なぜならコンテインメントは、教育実践の本質でもあるからです。また、集団を観察し理解する体験は、個人の心理療法の訓練としても有効だと思います。個人の内的世界をひとつの集団(グループ)として再考する観点が生まれるからです。

3.広く深く考える

第5回 2012年6月3日(日) 「乳幼児の間主観性の世界から学ぶ」 渡辺 久子 先生

時間:13 時-15時(講義)  15時15分-17時30分(事例検討)

 乳幼児infantの語源は、ラテン語で<言葉がないin fant>を意味する。胎児、新生児、乳児は、言葉のない世界で、全身をアンテナにし、刻々と周囲とやりとりをしながら発達する。人生のスタートにおいて、新生児が間主観性という、人の情動や意図を見抜く能力を持つこと、また生まれながら親の表情や動きに呼応し反応することから、言葉の世界の土台に、非言語的感覚記憶の豊かな世界があることが理解される。乳幼児がオーケストラの音色を聴きながら主体的に対人交流に参加する様子を理解することは、あらゆる年代の心の相談におけるヒントになるであろう。乳幼児精神療法のケースをビデオで示し、共に考えたい。

第6回 2012年7月29日(日) 「ナルシシズム・トゥディ:無意識的羨望と死の本能の臨床」 飛谷 渉 先生

時間:13 時-15時(講義)  15時15分-17時30分(事例検討)

 ナルシシズムの概念と臨床に習熟することなしに、今日心理臨床家が仕事をすることはほとんど不可能である。精神病ばかりではなく、慢性抑うつ、摂食障害、性倒錯、ヒステリー、パーソナリティ障害、思春期青年期危機など様々な形でナルシシズムの病理は臨床の場に持ち込まれる。面接室のなかでは陰性治療反応という形によってその存在は明らかとなる。なぜこれらのクライアントは、かたくなに助けられることや改善することを拒むのか。ナルシシズムに関連したこれらの不可解な臨床状況を理解しワークするための助けとなるのがクライン派精神分析における「無意識的羨望」と「死の本能」という概念である。本講では現代クライン派精神分析におけるこれらの臨床概念の今日的発展について概観し、精神分析的心理療法からの臨床素材を呈示しつつ、ナルシシズムの臨床とその本質について考える機会にしたい。  

◆必読文献:「羨望と感謝」メラニー・クライン著作集5、誠信書房

詳細については、こちらの案内をご覧ください。→2011-12年京都精神分析・臨床セミナーご案内.pdf 募集は締め切っておりますが、相談に応じますので事務局まで直接お問い合わせください。次年度の案内は2012年8月頃の予定です。

2.研修プログラム

この研修プログラムは,英国タビストック・クリニックで実施されている子どもの心理療法の訓練プログラムを参考に,子どもの精神分析的心理療法の基礎について,集中的かつシステマティックに学べるように配慮されています。本NPOにおける研修の理念は,「アトリエシステム」という言葉で表されるものです。それは,研修を受ける皆様それぞれが,自立性・自主性・専門性を持ち,自身の目指す方向を見つけ,それぞれに合った仕方で学んでいくことを目指し,本NPOはそのための「場=アトリエ」を提供するというものです。

本研修プログラムは,「子どもの精神分析的心理療法BASIC」,「基幹セミナー」,「応用セミナー」の3部門によって構成されています。今年度の研修プログラムは以下の通りです。詳しい募集要項も参照ください。

2012-13_研修プログラム募集要項.pdf

2012-13研修P申込用紙【継続】.doc  2012-13研修P申込用紙【新規】.doc

子どもの精神分析的心理療法BASIC

講師:鵜飼奈津子先生
定員:10名
日時:第2・第4水曜日19:00-21:00

基幹セミナー部門(5コース)

乳児観察セミナー

講師:平井正三
定員:5名
日時:毎週月曜日19:30-21:00

文献講読1「精神分析のエッセンスを学ぶ」

講師:飛谷渉先生
定員:12名
日時:第4土曜日18:30-21:00

文献講読2「実践に役立つ精神分析」

講師:飛谷渉先生
定員:12名
日時:第1火曜日19:00-21:30

文献講読3「こころの発達心理学」

講師:北川恵先生/別府哲先生
定員:15名
日時:第2土曜日16:30-18:30

応用セミナーS.V.部門

Small Group S.V.1

講師:飛谷渉先生
定員:5名
日時:第2・第4火曜日19:30-21:00

Small Group S.V.2

講師:平井正三
定員:5名
日時:第2・第4木曜日18:00-19:30

応用セミナー勉強会・ワークショップ部門

発達障害児の心理療法ワークショップ

講師:平井正三
定員:15名
日時:第2土曜日19:00-21:30

被虐待児の心理療法セミナー

講師:平井正三
定員:15名
日時:第2火曜日19:00-21:30

メルツァー研究会

講師:平井正三
定員:10名
日時:第4木曜日14:30-17:00

思春期青年期の精神分析的心理療法セミナー

講師:飛谷渉先生
定員:15名
日時:第2土曜日18:30-20:30

初学者勉強会

講師:金沢晃
定員:15名
日時:第4土曜日15:00-17:00

京都精神分析研究会

講師:平井正三
定員:特になし
日時:第3土曜日19:00-22:00

3.ワークショップ(随時ご案内します)

第2回タビストック方式乳児観察ワークショップ

日時:2006年8月27日(日)10:00-16:00
場所:京大会館
講師:北川 恵 先生、平井正三
定員:50名

第3回タビストック方式乳児観察ワークショップ

日時:2008年2月3日(日)13:30-17:30
場所:メルパルクKYOTO
講師:鈴木 龍 先生
定員:50名

第4回タビストック方式乳児観察ワークショップ

日時:2009年9月13日(日)13:00-17:00
場所:キャンパスプラザ京都
講師:鵜飼 奈津子 先生
定員:50名

第5回タビストック方式乳児観察ワークショップ

日時:2010年12月19 日(日)13:00-17:00
場所:キャンパスプラザ京都
講師:脇谷 順子 先生
定員:50名

第6回タビストック方式乳児観察ワークショップ

日時:2011年10月10日(月・祝)13:00-17:00
場所:メルパルクKYOTO
講師:別府 哲 先生
定員:60名


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